広告の20%ルールとは、あの有名な「Googleの20%ルール」ではありません。
参考までに「Googleの20%ルール」とは、「勤務時間の20%を、本来の職務を離れて自分自身が取り組みたいプロジェクトに費やすことができる」というルールであり、この制度から今ではGoogleの主要な事業となっている画期的なサービスがいくつも生まれているのです。
但し、今回は上記の20%ルールではなく、WEB広告の画像内のテキスト量のお話です。
ネイティブアド(ネイティブ広告)
ネットは今や我々の生活に欠かせないツールとなっています。
ユーザーは、毎日のように買い物したり、検索で情報を集めたり、人とつながったりとネットでの体験を繰り返しています。
そして、サイト上のバナーが広告なんだと認識し、広告を煩わしく感じ始め、いつの間にか広告を無意識のうちに無視するようになっていきます。
現にディスプレイ広告(バナー広告)のクリック率は、毎年のように下がり続けています。
そこで登場したのがネイティブアド(ネイティブ広告)です。
ネイティブアドは広告のフォーマットのことだと勘違いしている人がいますが、実はWEBサイトのコンテンツに自然(ネイティブ)に広告(アド)が溶け込んでいる状態のことを表した言葉です。
FacebookやInstagramなどのSNSや、グノシーやYahoo!ニュースなどのキュレーションサイトのフィードに出てくる広告の画像内には、押しつけがましい広告文は入ってないことが見受けられます。
従来のバナー広告のように、サイト上のコンテンツ外の広告枠に不自然に表示されるのではなく、ネイティブアドは、広告そのものが、友だちが投稿したコンテンツや、他のニュースなどと同じように表示され、ページ全体のデザインにも溶け込んで表示されています。
このようにしてネイティブアドは、視認性を高めた上で、コンテンツを消費しようとしているインターネットユーザーに対して配慮した広告となり、今まで以上に質の高い広告クリックが集められるようになっています。
Facebook広告、Instagram広告、LINE Ads Platform(LINE広告)の20%ルール
先ほどもお伝えした通りWEB広告にテキスト量の多い画像を使用すると、あからさまな広告過ぎてインターネットの利用者にわずらわしいと思われる時代になっています。
当たり前の話ですが、SNSはコミュニケーションツールであり、広告に接触するためにSNSを利用している人はいません。
だからこそ、Facebook、Instagram、LINEは利用者の体験を阻害させないように広告内に使用されている画像のテキストの量を、広告審査の基準に設けています。
画像にテキスト量が多く含まれていると、あまり広告が表示されない(あるいはまったく配信されない)場合もあります。
そのテキスト量の基準が20%以下というルールが存在します。
20%以下とは、画像に対してのテキストの面積の割合なのですが、単に細い書体(Font)を使えば面積が少なくなるというものではありません。
画像を縦横ともに5分割し、計25分割のなかでテキストが5マス内であれば20%以内という基準で判断されています。
便利ツールのご紹介。
入稿前に「テキストオーバーレイツール」で画像を確認すると「広告は通常どおり掲載されます。」や「広告の画像に含まれるテキストが多すぎるため、ターゲット層にリーチできない可能性があります。」と事前に教えてくれます。
使い方は、画像をアップロードするだけです。
(あくまで目安ですのでご注意ください。)
ターゲティングが豊富なSNS広告。できるだけ多くの潜在顧客に広告を届けたいですよね。
訴求したいポイントは、テキストタイトルで表示させて、画像は他のコンテンツと遜色ないようにして嫌われない広告を心がけましょう。
SNSで押しつけがましい広告は、マイナスブランディングにもなりかねません。
20%ルールをしっかりと理解して、ネイティブで見込顧客に最適な広告を作っていきましょう。
ライター:6ちゃんねる