近年、スマホやタブレット、PCの普及により、インターネット広告市場はますます伸びています。電通の発表によると、2019年のインターネット広告費はとうとうTV広告費をも上回りました。
消費者は興味があればネットで検索し、情報を共有(シェア)するという行動パターンに変わっています。今回はそのインターネット広告市場でマーケットが拡大している「ランディングページ(LP)」について簡単にご紹介します。
目次
ランディングページ(LP)とは
「ランディングページ」とは、広義では、Webサイトで検索をしたり、Web広告やブログ、SNSなどを経由して、訪問者が最初に訪れる=着地(Landing)するページのことで、LP(エルピー)とも呼ばれます。
狭義では、特に「購入」「問い合わせ」「資料請求」「申し込み」など、訪問者の行動を誘導することに特化したページのことを「ランディングページ」と呼び、Web業界でよく使われています。
本記事では後者の狭義の「ランディングページ」についてご紹介します。
ランディングページの特徴・役割
ホームページは情報提供を目的とし、複数のページとリンクで構成されており、訪問者が関心ある情報やテーマを選んで閲覧する形になっていますが、ランディングページは集客や訴求を目的としており、縦長1ページで特定の必要な情報のみを表示しています。
情報の中には「購入」「申し込み」などのフォームやボタンを配置して完結させ、ページ移動による訪問者の離脱を防ぐ仕組みになっています。
また、訴求力を高めるために派手なデザインで、テキストよりもわかりやすい画像やイラストを使用し、ボタンサイズなどが大きくなっているのも特徴です。
ランディングページ作成のメリット
(1)コンバージョン率の向上が狙える
コンバージョンとは、訪問者の「購入」「問い合わせ」「申し込み」など、サイトの最終的な目標や成果のことです。ランディングページの特徴から1ページで消費者の行動を完結させ、売上に直接繋げることができます。
すぐに購入などに繋がらなくても、多くの問い合わせや資料請求、メルマガ登録などの成果が見込めます。
(2)多くの訪問者に必要な情報を伝えられる
訪問者の知りたい情報を理想的な順番でまとめて伝えられ、幅広い訪問者のニーズに対応できます。
また、配信するキーワードやターゲットを絞ることができます。
(3)サイトの最適化を図りやすい
ページ内のどこで離脱しているのか、どの部分が良くなかったかなど分析し、迅速に改善することで、さらに目標や成果を向上させることができます。
ホームページなどに新しくページを作成するのが困難な場合はランディングページで特設サイトを作成することもできます。
1ページだけで構成されているのでサイトの修正も比較的容易に行えます。
有効に活用し成果を高めることができれば、Web広告の固定費を抑えることができます。
ランディングページ作成のデメリット
(1)直帰率が高い
直帰率とは訪問者が最初に訪れたぺージだけを見て離脱した割合のことです。
ランディングページはリンクを少なくしているので、その反面、途中で飽きられたり、必要と感じない訪問者はコンテンツを見ずに離脱して直帰率が高くなります。
(2)検索結果での上位表示が難しい
ランディングページは更新が行われることがなく、ページ数やテキストが少ないことから検索エンジンで上位に表示されることが難しいとされています。逆にSEO対策を行う必要がなく、広告のリンク先としての成果だけを追求できる点はメリットにもなります。
(3)制作コストや手間がかかる
ランディングページを作成する際は、しっかりした構成や素材などを考えて作成しなければ効果が出ない可能性があります。
また、デザイン性も高く、未経験の方が1人で制作しようとすると時間がかかり、制作会社に依頼する場合は費用がかかることになります。
まとめ:商品・サービスの訴求に重要なLP
以上がランディングページの主な特徴になります。
いずれにしても、ランディングページは特定の商品やサービス、集客、訴求に対して重要な役割をしています。
うまく活用すれば様々な成果を達成できますので、参考にしていただければ幸いです。
ライター:ピーナッツ