CVR(コンバージョンレート)とは?
WEBマーケティングで言うCV(コンバージョン)とは転換もしくは返換という意味で用いられることが多いです。
では、「転換」とは?
違った方向に変えること。また、別のものに変わること。(デジタル大辞泉の解説)
つまり、CV(コンバージョン)とは、WEBサイトに接触したユーザーの認知や状況を“違った方向に変える”ことにより得た「成果」。
CVR(コンバージョンレート)とは、WEBサイトを訪れた人の数に対して、その「成果」の割合を指します。
ちなみに、CVの内容は、ビジネスによって異なります。具体的には購入や会員登録、資料請求、 セミナー申し込み、問い合わせなどが挙げられますね。これをCVポイントと言います。
CV数を増やすには、WEBサイトの接触数を増やすかCVRを上げるしかありません。
月間10,000アクセスがあるWEBサイトを例に考えてみましょう。
CVRが1%だと、CV数は100件となります。
CV数を倍の200件に引き上げたい場合は、月間のアクセス数を20,000に増やすか、CVRを2%に上げる必要があります。
じゃあそのCVを手っ取り早くあげるには? 最短で効果が出る「テコ入れ」の方法をご紹介します。
一番離脱しているページを改善する!
テコ入れするページはただ1つ。「一番離脱しているページ」!
ほとんどのWEBサイトでありがちですが、ユーザーが最も離脱しているのはエントリーフォームのページなんです。
エントリーフォームまでたどり着いているユーザーというのは、CVの一歩手前まで来ているユーザーです。ここで離脱されるのは残念すぎる!
実はエントリーフォームを見直すだけで劇的にCVRが上がるケースが多くあります。エントリーフォームのテコ入れポイントはいくつかありますが、今回は代表的な6つのポイントをご紹介します。
①エントリーフォームのモバイル対応
今やWEBサイトのスマートフォン最適化は当たり前。
BtoBのビジネスでもエントリーフォームはスマートフォンで入力しやすい仕組みにしましょう。
まず、スマートフォンでもPCページのエントリーフォームを表示させているのは論外です。その時点でモチベーションの高くないユーザーは離脱します。
それだけでなく、スマホでフォームを入力しようとしてくれているユーザーには「日本語入力」「アルファベット入力」「数字入力」を切り替えさせる手間をも省いてください。
自分が入力するときのことを想像してください。電話番号を入力するのに、いちいちキーボードを切り替えるのってとても面倒ですよね。
項目に合わせて自動でスマホのキーボードが数字入力やアルファベット入力に切り替わるだけで、ユーザーは非常に便利に感じます。
②入力項目は、必要最低限に絞る!
いまだにFAX番号を入力させるエントリーフォームを見かけますが、FAX番号って使いますか?
問い合わせや資料請求のユーザーに対してのアプローチは、メールや電話、資料の郵送となります。今の時代、FAX番号を入力してもらう必要は全くないのではありませんか。
FAX番号と同じように、名前の「ふりがな」入力やメールアドレスの確認のための「再入力」もユーザーの手間を増やしているだけで誰の得にもなっておらず、離脱の大きな原因になっているかもしれません。
また、フォームで全ての情報を集めようとする必要もありません。
例えば、資料請求CVに対しメールでPDFファイルを送る場合は、極論を言えば入力フォームは「メールアドレス」のみでも構いません。資料郵送の場合は「名前」と「住所」だけでも良いのです。
その後のコミュニケーションで、他の情報を獲得していき、ユーザーの確度を高めていく方法もあります。
③入力を便利にしてくれるツールは出来る限り使おう。
最近よく見かけるようになった、郵便番号を入力すると自動で住所を入力してくれるフォーム。
後は番地を入力するだけなので便利ですし、郵便番号を間違えた場合などは異なる住所が表示されるので、すぐに入力ミスに気付きます。
ユーザーにとってもサイト運用者にとっても便利なツールなので必ず組み込みましょう。
また、日付を入力させる場合は、カレンダーをポップアップで表示させClickで選ばせるだけにするツールや、プルダウンで選択項目を選ばせるだけというのも小さなことですが、ユーザーの手間を省き離脱を防ぐ方法になります。
反対に、絶対使ってはいけないツールもあります。それは「リセット」ボタン。
せっかく苦労して入力した項目が全て消えてしまう、誰も得をしない、なんの意味のもないツールです。もし自社サイトに設置されていたら直ぐに取り除きましょう。
最後まで入力したユーザーが間違って「リセット」ボタンを押してしまったら、おそらく二度と入力してくれないと思いますよ。
④入力エラーはリアルタイムで表示させよう。
すべてのフォームを入力して「送信」ボタンを押し、Thanksページが表示されるかと思いきや、エラーメッセージの「入力内容に誤りがあります」の表示。
この瞬間にユーザーのモチベーションは急降下します。「送信」ボタンを押すという行為は、エントリーフォーム入力からの解放なので、もう一度入力し直すことはストレスになります。
それを防ぐには、入力ミスが残ったまま次の項目に移動しようとすると、即座にエラー表示が出て再入力を促すような仕組み。いちいち戻る必要はなくなり、エラー表示がすべて消えてからの「送信」、これでストレスは軽減されます。
⑤ユーザーに不安を抱かせない仕組みを。
エントリーフォームに入力している時に、「郵便番号にハイフンは入れるのか?」「苗字と名前の間にスペースを入れた方が良いのか」と迷ったことがある人も多いでしょう。
どっちかわからないまま進んだら、最後の最後で「エラー表示」。もうやーめた、っと投げ出したくなること間違いなし。
じゃあ、ユーザーが迷わないように、郵便番号や名前の入力フォームを2つに分割する? それは絶対ダメ! ②でも言いましたが、「入力項目は必要最低限に絞る!」が鉄則です。
入力ボックスから次の入力ボックスへ移動させる事そのものが離脱につながる可能性があるのです。
では、ユーザーに迷わせない方法は?
それは簡単。入力ボックスに記入例を表示させるだけでいいのです。ユーザーが記入例を見ながら入力できるなら、迷うはずがないですよね。
他にも、どこまで入力したのかを迷わせない方法もあります。入力が完了した部分の色を変えて、視覚的に完了した部分を表示する方法です。
これならどこまで入力したかが一目瞭然です。
また、入力項目が多く複数ページに渡る場合は、あとどれくらいで終わるのかを知らせるためにナビゲーションを付けましょう。
⑥最後に、離脱させない簡単な施策とは。
それは、エントリーフォームのページからは出来るだけリンクボタンを排除するという方法です。
「Topページに戻る」ボタンも含め、ヘッダーやフッターにあるリンクやサイドカラムのバナーなど、フォームに入力する以外の要素はすべて取り除き、ユーザーをエントリーフォームの入力に集中させましょう。
WEBサイトのCVは、ビジネスにおける成果です。上記の6ポイントを見直し改善するだけで確実に成果につながります。
エントリーフォームを最適化させ、CVRをUPさせて、売上増に貢献していきましょう。
ライター:6ちゃんねる