広告枠、「なんとなく」で選んでない? プレースメントターゲティングの有効な使い方!

マーケティング

広告をどこに出すか? 広告枠のの選び方はWEB広告運用に置いて非常に重要です。WEB広告ではトピックやキーワードから自動で広告を出す自動プレースメントと、こちらが手動でサイトの「URL」や「アプリ」を指定する手動プレースメントがあります。今回はこれらのプレースメントターゲティングの効果的な運用方法についてご紹介します。

 

 

 

 

手動プレースメントターゲティングとは?

 

プレースメントターゲティングとは、広告枠のあるWEBサイトのURLや広告枠のあるアプリを指定し広告配信を行うことを言います。

このように書くと非常に単純なターゲティングと思われるかもしれませんが、実はとても費用対効果の高いターゲティング施策なのです。

WEB広告は従来の「日本中の全員に届ける」マス広告とは異なり、「届けたい人に広告を届ける」ためのターゲティング設定ができます。

例えばGoogle広告では、以下のようなターゲティングでバナーや動画広告を出稿することが可能です。

年齢:35~44歳
性別:女性
エリア:大阪府
※ 「ダイエット」に関連するサイトのGoogleの広告枠 限定

WEB広告のターゲティングは、主に『人』をターゲットとした配信と、『広告枠』をターゲットとした配信の2種類に分けられます。具体例を上げてみましょう。

『人』をターゲットとした配信

  • 「アウトドア」に興味のあるネットユーザー
  • 「マウンテンバイク」というワードを1ヵ月以内に検索したユーザー

『広告枠』をターゲットとした配信

  • 特定のトピック(例えば「不動産」)に関連するウェブサイト
  • 「自動車」というキーワードに関連するサイト

 

この2つのターゲティングのうち、トピックやキーワードからGoogleが自動で広告を出すサイトやアプリを選んでくれるのが自動プレースメント、サイトの「URL」や「アプリ」を指定した配信を手動プレースメントと呼びます。

 

 

プレースメント選びの落とし穴

 

手動プレースメントターゲティングを設定する場合、当たり前ですが自社の商材やサービスと関連するサイト、あるいは相性の良さそうなサイトを選ぶと効果が高いと考えられます。

以前はGoogle 広告の無料ツール「ディスプレイキャンペーンプランナー」で配信先の候補を抽出し設定したりもしていました。ただ、現在はリニューアルに伴い「ディスプレイキャンペーンプランナー」は廃止となっています。自分でサイトやアプリを選ばなくてはいけないということです。

 

自分で選ぶとなると、ついついターゲット層が集りそうなメディアや業界で人気のメディアを選びがちです。しかし、そのような『広告枠』の選び方は、実は大きな落とし穴となる場合があります。

 

 

有名メディアはやめておいた方がいい理由

 

有名なメディアは、確かに配信ボリュームは見込めますし、ターゲットに広告を表示させる機会が多くありそうですが、CV(コンバージョン)に結び付くかは未知数です。

しかも他の広告主も配信したがっているとクリック単価は高騰しがちです。

手動プレースメントターゲティングは、直接URLを指定できるのですから多く表示されるサイトを選ぶのではなく、CVの獲得を目指したサイトを選びましょう。

 

 

手動プレースメントはどう選ぶのが正解?

 

とっても簡単。自動プレースメントでCVが獲得できているサイトを選べばよいのです。

自分で仮説を立ててあれこれサイトやアプリを選ぶより、実際に広告を出して、CV率を計測した結果から選ぶということ。ある程度自動プレースメントで運用していくと、CVを継続的に獲得できる、CVR(コンバージョンレート)が高いプレースメントが見つかる場合もあります。

そんなお宝プレースメントがあるのなら、入札単価を上げて競合を排除して広告枠をジャックしてしまいましょう。CVRが高ければ、多少クリック単価が高くても顧客獲得単価【CPA(Cost Per Action)】は保てるはずです。

逆に、せっかくCVしやすいサイトを集めて手動プレースメントを設定したのに、自動プレースメントと同じ入札価格にしていると表示回数が激減し大きな機会損失になる場合もあるので注意しましょう。

 

目指せ!手動プレースメントターゲティングの更なる効果!

 

CVの獲得できるサイトをまとめてプレースメントターゲットに設定し、入札単価を高めて表示回数を確保すれば確実に成果は出ます。しかし、更に費用対効果を高める簡単な方法があります。

それは、プレースメントターゲティングを他のターゲティングと掛け合わせること!

効率の良い「広告枠」(プレースメント)に見込み顧客が接触した場合のみ表示させるという手法です。

つまり、例えば商材やサービスのターゲットとなるユーザーがアラサー世代の女性ならば、プレースメントターゲティングに、ユーザー属性ターゲティングの 年齢:「25~34 歳」、性別:女性」を組み合わせることで、より効果の高い広告出稿が可能となります。

また、広告を表示させる時間帯や曜日を設定したり、キーワードと組み合わせたり、リマーケティングと組み合わせたりも可能です。

絶えず効果検証を行いながら運用を行えば、プレースメントターゲティングには他のターゲティングの何倍もの成果を上げる可能性があるのです。

CVの獲得しやすい有効な配信先を見つけることだけで満足せず、より費用対効果を高めるためのターゲティング設定を模索しましょう。

 

ペンネーム:ニノ パコリ

 

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