売り場のPOPや様々なメディアや広告、WEBサイトでも多く見受けられるランキングコンテンツ。
「全国書店員が選ぶおすすめコミック」や「本当に面白いおすすめ洋画 ランキング」、「この春の大人かわいいカジュアルコーデTop10」など、誰もが目にしたことがあるかと思います。
ランキングコンテンツが用いられる理由の一つとして、販売促進につながる効果が期待できることが挙げられます。
雑誌やWEBサイトのランキングを見て、話題の小説を手に取ってみたり、旅行に行ってみようと考えたり、美味しそうだと思ったりした経験はないでしょうか。
CV(コンバージョン)獲得に繋がるランキングコンテンツ
購入にいたる行動の導線上にかなり高い確率でランキングコンテンツが貢献しているケースは多くあります。
ではなぜ、ランキングコンテンツがCV獲得に貢献するのか、カスタマジャーニーの観点から考えてみましょう。
『認知』
まずは、売り場や雑誌やWEBサイトのランキングコンテンツに接触することで、今までカスタマーが知らなかった商品やサービスの『認知』に繋がります。
ランキングという形式で表すことにより、トレンド感を意識させ、知っておかないと乗り遅れるという心理にさせ、より強い認知訴求になります。
『興味・関心』
更にランキング上位にあるということは、他の多くの人が認めているという心理が働き『興味・関心』のフェーズに移行しやすくなります。
特に普段から自分の好きなジャンルであったなら、なおさらランキングに接触することで深い関心を得ることができます。
『情報収集』・『比較検討』
また、購入するか迷っている場合や、他のお店や商品と比べている場合の『情報収集』『比較検討』のフェーズでもカスタマーの背中を後押しする有益なコンテンツになり得ます。
商品を買わない理由の一つには、「買ってから後で後悔するかもしれない」という不安要素がある場合があります。
ランキングコンテンツには、「多数に支持されている商品」という安心感を与え購入へと後押ししてくれる効果があります。
購買行動におけるカスタマーの心理
売り場やECサイトに出来るだけ多くのラインナップを揃えておいた方が売り上げが上がると思いがちですが、実はある程度以上のラインナップとなると「面倒くさい」という心理が働きます。
日経ビジネスの調査によると、2人に1人は、買い物をしていて「選ぶのが面倒」と感じているとのアンケート結果があります。
つまり、多くの選択肢の中から自ら商品を選ぶという行為は、「選ぶのが面倒」といった心理や、先ほどでもあった「買ってから後で後悔するかもしれない」という不安があり、ストレスにまで感じることがあります。
そこで、購買行動のストレスを軽減してくれるのがランキングコンテンツとなります。
人気のものや、よく売れている商品をランキングで表示することでカスタマーの選択の負担を軽減し、かつ適度に選択の楽しさを体験させることが可能になります。
また、他の多数の人からも支持されている商品だと認識することで、「後悔するかも」という不安も解消してくれるのです。
バンドワゴン効果とウインザー効果
バンドワゴン効果(バンドワゴンこうか、英: bandwagon effect)とは、ある選択肢を多数が選択している現象が、その選択肢を選択する者を更に増大させる効果出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ウインザー効果とは、第三者から伝え聞く言葉。いわゆるメーカー側のキャッチコピーなどより、クチコミやレビューの方が、より信じたくなるという心理効果のことです。
楽天やamazonで購入する際に、レビューをチェックする方も多いと思います。
確かに、レビューはカスタマーの感想を確認することができる有益なお役立ちコンテンツです。
レビューは、ウインザー効果も期待でき、重要な必須のコンテンツの一つです。
しかし、購入しようか迷っているフェーズには有効なコンテンツですが、『無関心層』から『認知』へ、また更に『興味・関心』フェーズへと引き上げるほど有益なコンテンツではありません。
ランキングコンテンツこそは、バンドワゴン効果とウインザー効果を兼ね備え、集客から購入へとカスタマーをCVへ導き、背中を後押しする有益なコンテンツと成り得るのです。
人気順や売上、カテゴリー別など鮮度が高くカスタマーの興味を引くランキングコンテンツを定期的に更新することで、集客効果の拡大とCV(コンバージョン)の最大化を目指しましょう。
ライター:6ちゃんねる