最近よくよく耳にするSDGsという言葉。まちなかでスーツにカラフルなバッヂをつけている人を見かけたり、小学校の授業で取り上げられたりしているそうですが、いまいちよくわからない。今回はそんなSDGsについて、企業プロモーションにフォーカスしてご紹介します。
結局SDGsってなんやねん?
最近よく耳にする「持続可能な開発目標(SDGs)」。カラフルなSDGsバッジを通勤電車で見かけることも増えましたよね。
2000年に国連サミットで採択されて以来、各企業がその理念に沿った経営・企画戦略をせざるを得ない風潮になり、大きな変化を余儀なくされたと思います。
そして、SDGsが採択されたことで、グローバル企業のコアビジネスと国連開発アジェンダの関係が一気に高まり、企業活動の環境・社会インパクトがより求められるようになります。
また、SDGsは国際社会の大きな流れと公共政策が各企業の活動に直接影響を及ぼすことを意味します。
これからの15年、企業が生き残り躍進するためには、自社の経営理念や主産物などをSDGsの課題項目に照らし、ギャップを埋め、かつポジティブな貢献をすることが求められます。
しかし、企業にとってSDGsのすべての課題に取り組むことは不可能だとおもいます。
なので、企業の経営規模や資産として有する技術など、有利な分野が決め、各企業なりの優先づけなどは必要になります。
SDGsを導入するメリット:企業価値を向上させる。
SDGsが2030年に達成された場合、世界で12兆ドル以上の経済価値が生まれると想定されており、
SDGsに積極的に取り込むという事は世界規模の社会問題マーケットを取り込める大きなビジネスチャンスでもあります。
また、SDGsへの取り組みは経済的な企業価値の向上と連動していると考えられ、ESG投資の対象とみなされやすくなります。
SDGsの導入例
アート引越しセンター
地球温暖化や資源枯渇、廃棄物などの問題を改善解決できるよう取り組みが行われています。
その中でも特に力を入れているのは、引越しの際に使う梱包資材を削減し、少しでも資源の節約を行うため、
リ・ユース資材をはじめとして食器などの梱包の際に紙資源を使わずに梱包できる「エコ楽ボックス」を開発し、運用しています。
また、使用済みダンボールを回収して、再度利用することでゴミゼロの引越しを目指した取り組みも行われています。
さらに国内物流事業に二酸化炭素や窒素酸化物、粒子状物質の排出量を減少させる環境性能に優れたグリーンディーゼル車の導入などを進め、
環境保全に配慮したエコドライブの徹底も実施しています。
パナソニック
「すべての人が手ごろで信頼でき、持続可能かつ近代的なエネルギーへのアクセスを確保するため」ソーラーランタン 10万台プロジェクトを行っています。
他にもカンボジアでは農村での識字率アップに貢献する取り組みや、
日本とインドをつなぐ「手仕事布」の取り組み、貧困根絶のための農村地域での雇用の創出と、
それに伴う子どもの売買の防止、貧困層の生活改善に向けた取り組みも実施しています。
かんぽ生命
地域社会、地球環境、人の3分野についてCSR重点課題を選定し、SDGsの各目標と連動した活動を行っています。
例えば「貧困」と「持続可能な都市」に対して、
ユニバーサルサービス(誰もが等しく受益できる公共的なサービス)対象商品となっている養老保険や終身保険の提供や、
災害時の特別な扱い、点字による各種案内の発行が実施されています。
また、保健や教育の分野に関してはラジオ体操の普及や社会文化活動への協賛、子どもの健全育成に貢献する取り組みも行われています。
これから必要なこと
様々な活動がありますが、企業プロモーションでは取り組むだけでなく、活動しているSDGs課題目標を消費者に伝える事が必要となります。
先程もご説明したとおり、SDGsの導入は経済的な企業価値の向上と関係してきますが、それと同時に企業イメージもクリーンになります。
しかし取り組みを社内だけで収めおくことはもったいないと思いませんか?
もちろん、消費者の感情に刺さるSDGsを導入した企画やPVの作成が必要となってきます。
また、近年では企業は利益追及だけではなく社会的責任としてCSR活動を行う企業が増え、
その活動では、植林活動など、企業が本業とは直接関係のない活動を主に行ってきました。
しかし、SDGsでは企業がそれぞれの本業を通じて活動できるという点が重要であり、
SDGsの17の目標と169のターゲットがあることによって、企業は自社の活動で何を行うかを明確にすることができ、
今後ますますSDGsのプロモーションを行う事が重要になると思います。
ライター:プリンス