目次
ランディングページ(LP)の原則 その壱ではファーストビューの重要性を、その弐ではストーリー構成の重要性をお伝えしました。
今回はランディングページ(LP)の原則 その参として、では、ランディングページで最も重要なコンテンツであるにも関わらず、デザインや構成などと違って軽視されがちなエントリーフォームについて考えていきましょう。
何度でも言う、LPの目的
繰り返しますが、ランディングページの目的は、顧客を増やし、売り上げを増やすことです。
ではそんなランディングページの中で、エントリーフォームの役割はなんでしょう。お問い合わせや資料請求、購入申し込みを受けつけることですよね。
エントリーフォームまで入力してくれるユーザーというのは、かなり御社の商品・サービスに対し興味関心が高まっている状態です。もう購入目前まで来ていたのに、エントリーフォームの入力にストレスを感じて離脱するユーザーが存在してしまったら大きな損失となります。
例えて言うなら、コンビニでお客様がレジ前に商品を置いたのに、レジの不具合で購入に至らずお客様が怒って帰ってしまうような状況です。
店舗で考えれば、とんでもないトラブルですよね。しかしエントリーフォームの入力は目の前で行われることはありません。そのため、どれだけユーザーを失っているかに気づかず、エントリーフォームをないがしろにしてしまう人が多いのです。
ランディングページでCV(コンバージョン)数を増やす方法
CV(問い合わせ・購入)数を増やすには、実はたったの2つしか方法はありません。①ランディングページへの流入数を増やすか、②CV率を上げるかです。
①ランディングページの流入数を増やすには広告やSNSやメルマガなど、お金と時間と労力が必要となります。それよりもエントリーフォームからの離脱を防ぐ施策を行う方が、よほど費用対効果が高い施策となります。
エントリーフォームの改善は、②CV率を上げるのに直結します。そして、エントリーフォームの最適化は案外かんたんなのです。
エントリーフォームの超簡単な最適化3つ
1:入力項目を必要最低限なものにまで減らす
一番簡単な最適化案は、入力項目を必要最低限なものにまで減らすことです。例えば資料ダウンロードや問い合わせが目的のエントリーフォームの場合、後日郵送するものもないにも関わらず郵便番号や住所を入力させるのは必要最低限な項目とは言えません。
また、お名前の「かな」入力も必要ない項目と言えます。企業側が管理しやすいから、電話でアプローチをする際に呼び方がわからないと失礼だからと自社都合を考えるよりも、「かな」入力がストレスで離脱するのではないかとユーザーファーストで考える。
入力された後の管理やアプローチに少々手間取るより、ユーザーが申し込まずにやめてしまう方が企業にとっては損失です。
極論を言えば、お問い合わせのエントリーフォームならば「メールアドレス」と「お問い合わせ内容」の項目のみ、資料請求のエントリーフォームならば「メールアドレス」の入力項目のみで充分です。
今の御社のエントリーフォームは、本当に必要最低限な項目となっていますか? 是非再検討してください。
2:リアルタイムアラートで未入力項目やエラーを明確に
リアルタイムアラートとは、なにか情報に誤りがある場合、入力したタイミングで「間違ってますよ!」と表示させるシステムのこと。
すべての項目を入力し「送信」ボタンをクリックした後にエラー表示が出るのは非常にストレスを感じ離脱の原因となります。自分がエントリーフォームへ入力していて、エラーが出たらもう一度はじめから入力し直しになって苛立った経験がある人もいるのでは? 各項目が入力されたその場で、エラーを指摘するようにしましょう。但し、今の時代に「半角」「全角」のエラーを表示させるのは改めましょう。
ユーザーに「半角」「全角」の入力を求めるのではなく、半角・全角は自動変換するシステムを搭載したフォームに変更することをお勧めします。
また、入力項目にはグレー文字で入力例を表示し、どのように入力してほしいかの例を詳しく記載しておきましょう。これだけでも入力ミスは防げます。
3:チャットボット形式のエントリーフォーム
スマートフォンを持っている方のほとんどはLINEアプリを利用しています。つまり、会話形式での入力には慣れていてストレスを感じない傾向にあります。
エントリーフォームもチャットボット形式にすることで大きく離脱を防ぐ施策になります。
以下のような質問形式のフォームだとストレスフリーで入力できそうだと思いませんか?
まとめ:とにかく大事なエントリーフォーム
さて、ランディングページの重要コンテンツであるエントリーフォームを最適化させることが如何に最優先させる施策であるか、ご理解いただいたでしょうか。
他にも、郵便番号を入力すると自動で住所が入力されたり、電話番号の入力フォームではスマホのキーボードが自動で数字入力に変わったり、日時入力はプルダウンで選べるようにしたりと最適化させるための細かなテクニックはたくさんあります。
要は、ユーザーの手間を軽減させ利便性をあげることが確実にCV数の増加につながり、顧客を増やし、売り上げを増やすことに繋がるのです。
ランディングページは必ずユーザビリティを意識したエントリーフォームに改善し、売り上げに貢献する施策となるように見直していきましょう。
ペンネーム:ニノ パコリ