「WEBマーケティングをはじめよう!」シリーズは、新規顧客からの問い合わせを獲得するためのサイトについてご紹介していきます。
前回の記事では、WEBマーケティングの初歩の初歩ということで、ドメインについてご紹介しました。次に取り組むべきは? ということで、今回はコーポレートサイトについてお話します。
WEB上に公開しているサイトは億万とありますが、とってもクオリティが高いサイトから、簡素なものまで様々。今回は「最低限これだけあればコーポレートサイトとして十分!」という条件をお伝えしたいと思います。
1.定期的に更新する
最低限の1つめがハードルが高い! と思われるかもしれません。しかしWEBコンテンツは手に触れたり持ち上げたりすることはできませんが、損傷したり劣化したりする(無形)固定資産です。「だんだん価値が下がっていく」のです。ホームページは数年おきにリニューアルしたり中身を見直したりして、常に最新の状態に保っておきましょう。
最新の状態というと、①掲載している情報が最新である ②サイトの構造が最新である という2つの要素があります。
10年も前の情報しか掲載されていないサイトはあってもないようなもの。サイト構築の際はCMS(コンテンツ・マネジメント・システム)などを組み込んでもらい、随時更新できるようにしておきましょう。
次に構造についてですが、デザイン面も流行り廃りがあるように、WEBサイトの構造やシステムも新しいものと古いものがあります。古い構造のままだと、見た目が悪いだけでなく、「時勢に合っていない会社だな」「セキュリティは大丈夫かな?」と思われてしまいかねません。
古い構造って? ここでは具体例を2つだけ紹介します。
NG例1:Adobe Flash Player が残ったまま
こんな表示がでていませんか?
2020年12月末に終了した「Adobe Flash Player」が組み込まれているサイト。2017年から終了が予告されていたので、最近つくられたサイトには使用されていません。
NG例2:SSL化されていない
これはSSL化されていないサイトです。SSLというのは、通信データを暗号化してやりとりする仕組みです。Googleは 2018年7月から 暗号化していないサイトについてこの「保護されていない通信」という警告を出すようになりました。
これらは、WEBサイトの流行から遅れてしまっている、いわば「時代遅れサイト」です。ないよりはまし、と思われるかもしれませんが、上記の情報を知る人からしたらここ数年サイトを更新していないということが丸わかり。不信感を与え、マイナスイメージに繋がりかねません。
安心してください。こんな大掛かりな更新は数年に1度程度なので、きちんと更新しておけば問題ありません。
2.事業内容・サービスの紹介
今回は新規顧客からの問い合わせを獲得するためのサイトを第一に考えますので、マストなのは事業内容・サービスの紹介。会社概要も信用のためにもちろん必要なのですが、それが必要になるのはいざ取引するという段階です。まだ見も知らない新規顧客に自社の存在を知ってもらうには、サービスの内容を丁寧に説明しておく必要があります。
さらに「キーワード」を意識して情報を盛り込みましょう。これについては込み入った話になりますのでまた別の記事でご紹介しますが、基本的に「ユーザーに有益な情報が掲載されているサイトが上位表示される」というのが原則です。
こちらの記事も参考にしてくださいね。
3.メールフォーム
事業内容やサービス内容をしっかり紹介すると、興味を持ってくれた新規顧客が次にするのは「問い合わせ」。しかし、問い合わせをするのはかなりハードルが高いものです。電話番号やメールアドレスを記載しておくだけでは、不親切です。
メールフォームはサイト上でアクションを完結できる上に選択肢で入力を補助したり、こちらが知りたい情報を先に提示することができるので、ハードルが下がり効率的で今ほとんどのコーポレートサイトで導入されています。
さらにAIチャットボットなどを導入するとより問い合わせのハードルが下がりますが、こちらは導入のハードルが高いので、後々でいいでしょう。
・問い合わせをすればどういう情報が手に入るのか?
・いつまでにどういう形で返事がくるのか?
このあたりを明記しておくとよいでしょう。
まとめ:WEBサイトは超優秀な営業マン
いかがでしたでしょうか。かなり目的を絞ってご紹介していますが、しっかり要件を満たし、適切な運営を心がけていれば、自社商品・サービスを求める顧客が自らコーポレートサイトを訪れ、お問い合わせ、さらにそこから新規受注まで目指せます。WEBサイトは24時間365日働いてくれる超優秀な営業マシーンなのです。
次回はコーポレートサイト以外に無料で実施できる施策についてご紹介します。
ライター:おまけ
【前回の記事】