Cookie?なにそれおいしいの?
皆さんはクッキーはお好きですか? 私はチョコチップクッキーが好きです。
今回のテーマはインターネットでときたま見かける「Cookie」。もちろん、お菓子のことではありません。アクセスしたWEBサイトで「Cookieの使用を許可してください」のような通知を見かけることもありますよね。
今回はそんなCookieについて概要と今後について簡単にご説明したいと思います。
Cookieとは、WEBサイトを閲覧したユーザーごとにサーバーから発行される小さなテキストデータです。そのテキストデータにはWEBサイト上のユーザーの行動履歴が書かれており、たとえばログインしたとか、この商品をカートに入れた、ここまで読み進めたとかいう情報を保管することで、ログイン状態を保持したり、カートに入れた商品を残しておいたり、前回の途中から表示させたりということが可能なのです。
そのCookieはどこにあるかというと、閲覧する人のPCやスマートフォンなどに保存されます。WEBブラウザが記憶している、というイメージがつかみやすいでしょうか。
都度ログインする手間を省いたり、カートに商品を入れたあと別のサイトを見て購入しに戻ったらなくなっていた、なんて不便さを解消したりことができます。
Cookieには2種類ある
またCookieには種類があることをご存知ですか? ファーストパーティCookieと、サードパーティCookieという2種類が存在しています。これら2つは、中身は同じ。異なるのは発行者です。
ファーストパーティCookieは、ユーザーが閲覧しているWEBサイトから発行されたもの。
先程あげた「ログイン保持」「カート機能」「前回の続き」などを実現しているのがファーストパーティCookieです。
一方サードパーティCookieはというと、主にWEB広告をクリックしたときに付与されます。
広告などのクリックをサードパーティCookieで記録することで、WEB広告の集計やリターゲティング(広告やサイトを閲覧した人を追跡して広告を出す手法)を行っています。
サードパーティCookieの規制
オンラインでの行動履歴が追跡されるということで、プライバシーの問題と密接に関わってきます。
Safariでは2019年からITPというトラッキング抑止機能を搭載しており、サードパーティCookieの利用が制限できるようになっています。またGoogleも、ChromeでのサードパーティCookieのサポートを2022年に終了するという発表をしています。
今後、アフィリエイトは成果測定をサードパーティCookieを利用しない方法で実施せざるを得ず、リターゲティング広告もできなくなります。
これからの広告で重要なのは?
もともとはその個人の属性や嗜好に合わせた関連性の高い広告を出すために利用されていたサードパーティCookie。じゃあこれからのWEB広告はどうしたらいいの? と言いますと、ターゲティングとクリエイティブが重要になってくると考えられます。
今後は個人を追っかけることはできませんが、Google広告などでは同じ傾向を持ったグループとしてターゲティングが可能です。
自社の商品・サービスはどういう傾向の人にニーズがあるのか? ユーザー像を明確にし、しっかりとターゲティングをすることが重要になります。
さらに、追跡ができない分、見かけたときに刺さる広告である必要があります。ユーザー像を踏まえた媒体への出稿、広告デザインが一層求められるようになります。
まとめ:Cookieを理解するよりも今後の動向に注目すべし
いかがでしたでしょうか? Cookieはユーザーの利便性を高めるプログラムではありましたが、プライバシーほぼの観点などから、今後は徐々に下火になっていくと思われます。とくにサードパーティCookieを利用したような高校はこれから取り組むことはせず、商品・サービスのターゲティング、そしてそれに適した広告媒体の選定やクリエイティブに注力するべきでしょう。
ライター:うらD
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