今年2020年、5Gの商用利用がはじまり、いよいよ超高速通信時代が到来しました。
これまで目覚ましい発展を遂げてきた動画市場も、さらなる加速が予想されています。
普段の生活でも、動画を目にしない日はないほど普及してきました。
一般企業でも、今後動画を制作する機会は必ずやってくるといえるでしょう。
そこで、これから動画制作に取り組む方に、気をつけていただきたい基本のノウハウについてシリーズ化してご紹介いたします。
今回は特にPRや採用活動など、消費者や社外の人へ向けて動画を制作するという想定でお話します。
まずは抑えたい!「見てもらえない動画」にならないために
みなさんが動画を視聴するときのことを思い浮かべてみてください。
なにか知りたい情報があって検索したところ、タイトルやサムネイルから、これは参考になりそうだと思った動画を見つけました。
早速再生したところ、長い前置き、知りたい情報に関係のない映像、本題は一体いつ始まるのかと動画時間をみたらなんと全部で30分もある!
結果、動画再生を途中で断念してしまった……。こんな経験がある方も多いのではないでしょうか。
動画の長さのことを「尺」といいますが、初めて動画を制作するときに陥りがちなのが、長すぎる動画です。
ついつい色々な内容を盛り込みたくなって、5分が10分、10分が15分……と、いたずらに尺を伸ばしてしまってはいませんか?
これが、「見てもらえない動画」問題です。
どれくらいの長さの動画が見られているのか?
こちらはモバーシャルが調査した「スマートフォンでWEB動画視聴時の一本あたりの動画尺」のデータです。
ご覧の通り、スマートフォン動画を再生するとき、6割以上は3分以内の動画を再生しています。
じゃあ4割は3分以上でも見ているじゃないか、というと、そうでもないようです。
3分以上の長尺動画は、アニメや映画、好きなアイドルやユーチューバーの動画など、いわゆるエンタメ動画の再生がほとんど。企業発信の動画は、ほとんどが3分以下でなくては再生されないと言っても過言ではないでしょう。
「長すぎ動画」にならないために制作する気をつけたいポイント
では動画の長さはどう調整するかというと、「情報量」です。
的確な長さになるように、伝えたいことを絞ることが動画制作の第一歩といえます。
動画制作をする際、はじめに「どんな動画をつくるのか?」という打ち合わせや会議を行うかと思います。
その場で、あれも、これも、全部言いたい! と盛り込んでしまうのではなく、この動画は何のためにつくるのかをはっきりさせましょう。
見てほしい人は誰で、その人はどういう場面で見るのかを考え、メッセージをできるだけ絞るというのが、最初のステップといえます。
一説によると、動画は1分で180万文字分の情報量があるとも言われています。
文字で読むとしたら、気が遠くなるような量ですね。
そもそも動画はたくさんの情報を人に伝えられる力のあるコンテンツなので、無理にいろいろ伝えようとしなくてもよいのです。先に挙げたデータなどから見ても、むしろ逆効果と言えるでしょう。
まとめ:動画は長いと困るがたくさんあっても困らない
どうしても伝える内容が多いようなら、尺を伸ばすのではなく、本数を増やしてしまいましょう。
動画を制作するお役立ち情報やハウツー系の動画など、いろいろ詰め込んで30分の動画をつくるよりも3分の動画を10本つくる方が、見てもらえるし、欲しい情報にすぐアクセスできてユーザビリティも向上する、といいことづくしです。
どんな動画をつくるにしても、長すぎは禁物。情報をつめこめば伝わるわけではない、ということは必ず頭において制作に取り掛かりましょう。
ライター:Buzz Word
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