みなさんこんにちは。うらDです。WEBサイトのディレクションなどを担当していて、お客様とトラブルになることがあります。お客様にとっては普段触れない専門的な分野であるにも関わらず、担当者が「知ってるだろう」と思い込んで情報共有を怠ってしまうのが原因です。今回は、WEB制作のあるあるをご紹介します。WEBサイト制作を頼む前にチェックしておくと、スムーズに進行出来ると思います。ぜひチェックしてみてください。
IEで確認するのは本当に勘弁してください!
例えば、こんなケース。
担当 : ご依頼のコーポレートサイトができました! 確認してください!
クライアント: なんかズレてるんだけど。直して!
担当 : えっ、申し訳ございません、どこでしょうか?
クライアント: 全体的にだよ!
担当 : こちらでは問題ないのですが……お手数ですがスクリーンショットをいただけますか?
クライアント: 全く、しっかりしてくれよ。
担当 : ……これは……!!
担当は何に気づいたのでしょうか? それは、このアイコンです。
みなさんブラウザは何をお使いですか? Google Chrome? Microsoft Edge? 本当にありがとうございます。それらのブラウザなら問題ありません。ただ…… Internet Explorer(IE)でご覧の場合は、ご希望に沿えない可能性がございます。
IEはもう終了してしまうんです!
現在IEを開いていると警告が出るのでもうほとんどの人はご存知かもしれませんが、IEはサービスを終了します。2021年2月時点で全世界シェア0.81%、日本でもたった1.05%しか使われていないのです。
日本におけるブラウザのシェア-https://gs.statcounter.com/
いやいや、うちの会社はみんなIEだし、という方もいるかもしれません。
自分の会社はそうでも、WEBサイトを見る人はどうでしょう? IEを使っている人はほとんどいないんです。その僅かな人のためにサイトのレイアウトを変えるのは非効率的じゃないでしょうか?
「IEも対応したらいいじゃん」?
という考えもあるかも知れません。ただ残念ながら、そうもいかないのです。
WEBサイトは、平たく言ってしまうとHTMLやCSSといった専用の言語で書かれた「テキストデータ」です。そのテキストを、ブラウザが読み取って、これはこういう色だな、これはこういう配置だな、ここにはこの画像が入るんだな、と認識し、表示させているのです。
専用の言語にはルールが色々とありますが、年々更新されて新しいものもどんどん出てきます。それによってもっと多彩な表現ができたり、今までできなかったことが簡単にできたりと改善されていくんですね。ブラウザはそれに合わせてアップデートし、新しいルールもきれいに表示できるように進化しています。ところがIEはもう開発が終了しているので、表示させることができません。
IEに対応しようと思ったら、古いルールのみでサイトをつくる必要があります。表現の幅が狭まってとっても古臭いサイトになりますし、他のブラウザを使う99%の人の利便性を下げることになってしまいます。
IEにも対応、となると、特別仕様になります。構築に手間がかかり、時間も要します。それはすなわち、、制作費が余計にかかってしまう、ということになります。
解決策:他ブラウザに乗り換えましょう
IEの後発として開発されたのがMicrosoft Edgeで、基本的にIEからMicrosoft Edgeへ移行するように、というアナウンスもあるかと思います。比較的スムーズに移行できます。
会社の規定やシステムがIEしか対応していない、というものももしかしたらあるかもしれません。2021年8月にMicrosoftが、自社サービスでIEサポートを終了という告知が出ていますので、おそらく2021年以降IE非対応のサービスが増えてくるでしょう。すでにYouTube、Twitter、一部Google(Googleフォーム等)がサポート終了していて開くことができません。お早めの切り替えをおすすめします。
いかがでしたでしょうか? 今回はWEBサイト制作でトラブルになりがちなブラウザ問題についてご紹介しました。もちろんできるだけ色々なブラウザに対応するよう制作していますが、IEはちょっと……好評でしたらまた続編を書きたいと思います。
ライター:うらD