理系・文系・芸術を融合させた未来教育「STEAM」〜めざせ国際水準〜

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STEA M教育

 

 

STEAM教育という言葉を聞いたことはありませんか?

日本では文部科学省も推進している教育法で、最近少しずつメディアでも紹介されて注目を集めています。

ITやAI(人工知能)、ビッグデータ、ロボット工学と言った先端技術が発達している現在、教育のあり方も形をかえようとしています。

変化し続けるこれからの時代を創造する子どもたちを育てるSTEAM教育について、企業として出来ることと共にお話させていただきます。

 

人間力の必要性を育てる『STEAM教育』『プログラミング教育』

 

STEAM教育とは

Science(科学)

Technology(技術)

Engineering(工学)

Art(芸術)

Mathematics(数学)

5つの頭文字をとって名づけられた、ものづくりやデザイン、数学といった5つの分野を横断的に学ぶ新しい教育概念です。文部科学省が定めている学習指導要領では「生きる力」を育むことを教育の理念として掲げています。そして「課題を自ら見つけ、解決する力」は生きる力を構成する重要な要素の1つとして、次世代の子どもたちが身に着けるべき力として紹介されているのです。

STEAM教育とは5つの分野での「知る」「創る」を通じて、「課題を自ら見つけ、解決する力」を養う為の具体的な教育週報なのです。

 

 

STEAM教育の例:プログラミング教育

 

STEAM教育として昨今語られることが多いのが「プログラミング的思考を育てる教育」であるプログラミング教育です。

勘違いされやすいポイントとして、実践的な開発言語を使ったプログラミング(コーディング)を学ぶことではありません。

文部科学省はプログラミング的思考のことを「自分が意図する一連の活動を実現するために、どのような動きの組み合わせが必要であり、一つ一つの動きに対応した記号を、どのように組み合わせたらいいのか、記号の組み合わせをどのように改善していけば、より意図した活動に近づくのか、といったことを論理的に考えていく力」としています。

物事の成り立ちや意味を理解し、それらを組み合わせることで問題の解決や創造する力を養うことで、AIやロボットをより効率的に活用することが可能になるのです。

参照:文部科学省 (小学校段階におけるプログラミング教育の在り方について(議論の取りまとめ))URL

https://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chukyo/chukyo3/053/siryo/__icsFiles/afieldfile/2016/07/08/1373901_12.pdf

 

 

STEAM教育・プログラミング教育の課題

 

教員の不足

STEAM教育は大学から幼稚園まで幅広く広がってきていますが、必修化されたばかりでノウハウ自体が少ないことが課題です。実際、現在の教育現場には指導できる人材が少なく、手探りで指導方法を模索している状況です。

環境整備の遅れ

新型コロナウイルスの流行により社会情勢が大きく変化したことで、校内のインターネット環境や学習用端末などの環境整備は予定を前倒しして進められました。しかし、まだまだ万全の状態とは言い難いでしょう。学習環境が、「あれば便利なもの」ではなく「あるのが当たり前のもの」というレベルにまで押し上げる必要がありますが、これも時間がかかりそうです。

関心度の低さ

世界では国家総力をあげてSTEAM教育の教育施設や研究センターが増設されたりしています。しかし、日本の認知度はまだまだ低く一般に知られていないのが現像です。

 

 

企業が出来る役割

 

産学官民よる人材育成

課題として上がっているように学校教育だけではAIやICTの進化のスピードにはついていくことは困難です。

そこで必要となってくるのが企業としての参入です。

既に、STEAM教育を意識して学ぶことができる学習塾や、サービスを提供する企業が増えています。実際の教育現場より企業や学習塾など民間のサービスが先行する形でSTEAM教育の導入が進められ、子供向けプログラミング教育市場が急速に拡大しています。

企業がSTEAM教育を実施することで、まずは触れてみるというリアルな学習経験を与えることになります。

大きく変革する教育は産業界と強い連携が必要です。企業にとっても、次世代人材育成につながる社会貢献といえます。

 

 

最後に

 

どれだけ企業の売上利益を上げるのかという、利己的な視点が蔓延していた経済成長期という時代がありました。しかし、今はそうした視点では通用しない時代です。透明性が当然として求められ、社会課題を解決するために活動する企業に生活者は期待します。

このように企業として求められていることが変わるにつれて、それより先の世代を担う子どもたちは更に違う力を求められるようになります。

これからの社会を形作る子どもたちの為に、企業として出来ることを意識してみてはいかがでしょうか。

ライター:パリジェンヌ

 

 

 


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