今さら聞けない直帰率とは? 直帰される原因4つとその対策について

マーケティング

 

WEBマーケティングでよく耳にする「直帰率」という言葉。会社員ならちょっとうれしい”直帰”と違って、「直帰率」は高すぎるとあまり嬉しくありません。今回はそんな直帰率について、そもそも何なの? どうして重要なの? という基本のお話から、直帰率を上げてしまう原因とその対策についてまとめました。

 

 

 

 

そもそも直帰率とは?

直帰率とは、「ユーザーが他のページに遷移(アクセス)することなくサイトを離れてしまう割合」のこと。みなさんもアクセス下は良いけれど目的の情報がページになかったときなど、すぐ検索結果に戻ることがありますよね。それが直帰です。サイトやページにアクセスしたユーザーのうちどれくらいの人が直帰しているのか? それが直帰率です。直帰率はWEBサイト運営の指標の一つとして重要視され、Google Analyticsなどで計測することが可能です。

対義語ではありませんが、相対する数値として「回遊率」があり、こちらはユーザーが1度の訪問で訪れたページ数の平均です。サイト内の別のページをどれだけ見てくれたのか。サイト内のリンクからどれくらいのページ数を閲覧してくれたのかを計測します。

 

 

なぜ直帰率の改善が重要なの?

 

直帰率がなぜ重要か。それは「サイト内のコンテンツの良し悪しが分かるから」です。

もちろんサイト全体の良し悪しが影響するのは直帰率だけではありません。ユーザー数、新規ユーザー数、ページビュー数などもサイトの良し悪しを判断する基準になります。

しかし直帰率はその中でもサイトに初めてアクセスしてきたユーザーのスコアになるので、簡単に言うと「こちらが無意識に門前払いしてしまっているユーザーの割合」とも捉えられます。直帰率を改善することでサイトのいわば間口が広がり、CV(コンバージョン)UPにつなげることが出来るのです。

 

直帰する原因は?

 

1 ページが見づらい

これは皆さんも経験が多いのではないでしょうか。アクセスしたはいいけれどなんだか見づらいページのデザインが古くて信頼性に欠けるなどの理由ですぐ検索結果に戻って別のページを探すということはユーザーにはよくある行動です。

2 ページの表示速度が遅い

これもまた皆さん経験があることだと思いますが、読み込みが遅いページはユーザーが快適に閲覧できないので、直帰されてしまう要因のひとつとなります。ずーっとぐるぐるロード画面で表示されないページに苛立って「戻る」ボタンを押したことがない人はいないでしょう。

2021年6月中旬からGoogleのサイト評価においてページの表示速度も考慮されるということが発表されました。直帰率の高いページは一度「PageSpeed Insights」などのツールでページ表示速度を計測してみるとよいでしょう。

 

3 期待した情報が載っていない

たとえば「母の日おすすめのギフト10選!」というページタイトルをクリックしたのに、カーネーションの花束しか掲載されていないページだったら、訪れたユーザーは「いやいやそういうことが知りたいんじゃないんだ」と思うでしょう。

ページを訪れる人は検索結果に並んだページタイトル・ディスクリプションや、あるいはWEB広告ならバナー画像や動画などの「前情報」を元にアクセスするページを選んでいます(ダイレクトにURLにアクセスする人以外、ですが)。そうした前情報とページ内容があまりにもかけ離れていると、期待はずれなサイトだと回れ右されてしまいます。

タイトル、ディスクリプション、あるいはバナーや動画といった導入部分とページ本体の内容に乖離がないかどうか確認してみましょう。

 

4 動線が分かりづらい

上の3つをクリアしていても、次のページへの動線(リンクなど)がなければユーザーは直帰する他なくなりますよね。

もちろん、そのページがたとえばお問い合わせ完了ページなどの「ゴール」で、そこから次に移動してもらう必要がない場合がなければ問題ないのですが、検討段階でアクセスするような商品概要のページやプラン説明ページだったりする場合は、料金表やお申込みページといったCVに繋がるページへの誘導を分かりやすくしておくことが不可欠です。

 

 

ちなみに:直帰率が低すぎる場合はダブルカウントを疑おう

 

直帰率は改善をつづけても0%になることはおろか、20%を切ることはめったにありません。全てのサイトの平均で40%ですから、直帰率が1桁台だ! というときはぬか喜びする前に「ダブルカウント」を疑ったほうがよいでしょう。(経験談)

簡単に言えば計測ミスです。Google Analyticsタグを2つ以上貼り付けていると、2つのタグがそれぞれカウントしてしまい、1回のページ閲覧がAnalyticsの画面上では2回になってしまうのです。そうすると直帰していないと判断され、直帰率0%なんていうページが大量に発生することになります。

タグを誤って2つ入れてしまっている場合は「Tag Assistant Legacy」などのタグ計測ツールで分かるはずなのですが、Wordpressで運用しているサイトの場合、SEO対策プラグインでGoogle Analytics連携をして、ソースにも別にタグを直接貼り付けていると見落としてしまいます。

直帰率が異様に低いという場合は、一度サイトのソースを確認してみるといいでしょう。

 

まとめ:直帰率を適正化してCVを狙おう

今回はサイト改善について、直帰率に焦点を当ててご紹介しました。原因を改善することで、直帰率はもちろんのことその他のスコアも改善が期待できます。ぜひ一度自社のサイトのGoogle Analyticsを確認してみてはいかがでしょうか?

 

ライター:うらD

 

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