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差別化に欠かせない「発想力」
ありふれた企画・製品・人材などが市場に溢れかえり、他社との差別化が非常にむずかしくなっている現代社会において、キャッチコピー・アイデア・企画など、一定のお題・課題に対して、一般回答とは違う切り口で、ズバッと的を射るような、斜め45度の答えが求められています。
また、皆さんは「あの人面白いな〜」「センスがいいな〜」など、仕事・私生活面などにおいて、発想や機転の効いた会話に嫉妬めいた感情を覚えた経験はないでしょうか? 少なからず、企画職の方や異性にモテたい方は一度は嫉妬した経験があると思います。しかし、そうした会話は一朝一夕には身につかないものと思い、「私にはセンスが無いから……」といって諦めてしまう方も多いはず。
諦める必要はありません。実は「面白い」を創造することは意外に容易で、かんたんにセンスを磨くことができます。面白い人の思考回路を真似ればいいのです。面白いことを生み出す発想法――それが、「大喜利脳」。
大喜利脳とは?
大喜利とは答えのない回答に対して考え、「面白い」または、「なるほど」を追求し、時には創造し、脳を最高速度で回転させる、アイデア発想スポーツといっても過言ではない究極の伝統芸能です。
最近では、IPPONグランプリ・ケータイ大喜利・ボケて・笑点などで散見し、芸人やユニークな人の回答で爆笑したことがあると思います。
ここで、認識してほしいことは、大喜利において求められている回答は「答え」ではないことです。ここでは、答え以外の答え。斜め45度の答えを求める発想法を説明いたします。
まず、大喜利には2パターンございます。
1.用意された写真に対して、一言を求めるパターン。
2.用意された文章に対して、一言を求めるパターン。
具体的なお題を元に考えてみる
お題「消毒液の代わりになる意外なものはなに?」
このお題に対して、面白いことを言う思考法は2つ。
1.「そうきたか!」問題点をズラす。
お題をズラすとユニークな回答がしやすくなります。このときのコツは、ズラしすぎて全く関係性のないワードを出すのではなく、お題の一部のみをマジカルバナナ方式にズラすこと。。あまりにぶっ飛んだ回答では、「何いってんだ?」状態、いわゆる「スベる」ことにつながってしまうからです。一部のみをズラすことで、お題との親和性を残し、回答が分かりやすくなります。
例えば「消毒液」→「液体」→「スープ」→「カレー」
この場合「カレー」が少しズレた回答になります。
2.パンチの効いたワードを用いる。
1で用意した「ちょっとズレたワード」を強く言い換えます。
普通の回答:カレー
「カレー」だけではパンチが少し弱いですね。パンチは、聞いた人がぱっと思い浮かべられる具体性から生まれます。では、どのようなカレーなのか具体的に回答してみましょう。
私が想像しているのは、消毒液の代わりになるのだから、結構濃くて、スパイスの効いたカレーです。
次に、私が想像したカレーをパンチワードへと変換します。
「濃い」→「濃厚」
「スパイスの効いたカレー」→「インド人の作ったカレー」
この場合、パンチの聞いたワードをすべて盛り込んだ「インド人の作った濃厚カレー」が最もパンチが効いたワードになります。しかし、要素が多いと文章を崩す要因にもなりますので使うワードは一つに絞ったほうがいいでしょう。
ここは、「インド人の作ったカレー」が回答になります。
3.時間を進めたり、戻したりする。
お題に沿って時系列をおかしくすることで、ひねりを加えることができます。
「インド人の作ったカレー」だけでも相当程よいズレのいい回答ですが、まだまだ相手に具体的にどのようなカレーなのか想像させれるはずです。ここでは「インド人の作った〇〇濃厚カレー」の○に入り込む時系列を考えます。
実際に時系列を変えてみます。
大昔 「恐竜肉濃厚カレー」
昔 「きびだんご濃厚カレー」
直前 「盛り付ける前の濃厚カレー」
直後 「2日目の濃厚カレー」
近未来「VR濃厚カレー」
未来 「火星人大好き濃厚カレー」
この場合直後の「2日目」が一番想像しやすいですね。なので、回答は
「インド人の作った2日目のカレー」がしっくりきますので、回答になります。
お題「消毒液の代わりになる意外なものはなに?」
→「インド人の作った2日目カレー」
上記のテクニック以外にも、あります。
4.「確かに…」あるあるを用いる。
共感させることで、回答がより親身になりユニークさが増します。
5.「なんでやねん!」相手にツッコませる回答をする。
日常会話のなかで使えるテクニックになります。
これらをキャッチコピー・アイデア・企画などに置き換えてみると一般回答とは違う切り口ですが、的を得ている斜め45度の答えが求められるはずです。ぜひ、普段の会話・合コン・職場で大喜利脳を活かしてみてください。
ライター:鵺蠍膃肭臍
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